精神的に苦しい症状の真っただ中にいた私は、もはやにっちもさっちもいかず、「ああ、これで自分も終わりだな。」と観念するところがありました。
苦しい状況下の私に残されたものは、この自分の終わりを最後まで見届けることだけでした。
自分としてはとても悔しく、残念ですが、今の自分に残された道はもうそれしかない。
私はそういう苦しい状況下にある自分の姿を見るたびに、これが自分の運命だと思いました。
そうして毎日毎日、苦痛のまま、できないながらも精一杯歩き続けたのです。私は、いつ駄目になっても仕方がないという気持ちで毎日歩き続けたように思います。
ところが、不思議なことが起こりました。駄目になるはずの自分が駄目にならないばかりか、今まで見えなかった身の回りのものが、だんだんとはっきり見えてきたのです。
自分の足下が見えてきて、しかも次の一歩をどこに踏み出せばいいのかが分かるようになりました。
私は、精神的な苦しさに圧倒され、症状を取り除こうとはからう余裕もなくなり、苦しい症状のまま、苦の中に住み着いた結果、しだいに苦をそれほど苦と感じなくなったのです。
地獄に家を建て、地獄町の住民として、症状に伴う地獄の苦痛を素直に味わうことで、苦をあまり苦と感じなくなり、地獄町がしだいに居心地の良い都になってしまいました。
今まで、どうしても避けたいと願っていた苦(症状のあるままの自分)の中に、自分の安住の地を見つけたのです。苦の中こそが私の居場所であり、もっともくつろげる、自由で平和なホームグラウンドとなったのです。
あなたが今どのような苦しい状況にあろうとも、私同様、自ずから乗り越えられると確信しています。
気が散って勉強できない。仕事に集中できない。苦しみから解放されたい等、お困りの方は是非ご連絡ください。
あなたの今後の人生にとって、とてつもなく大きな財産となります。